この記事では、炭酸製造器キリツボを、間違った方法で使用した場合に、想定されるトラブルを列記しました。
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炭酸製造器キリツボを使用する際、ルールを守らなかった場合、重大な問題を引き起こす可能性があります。
以下のことは、しっかりお守りください。
ルールを守らなかったゆえに起こる問題については、責任を負いかねますのでご了承ください。
01.キリツボ本体の分解は厳禁!
02.「炭酸用(耐圧用)」ペットボトルを使用すること!
03.「故意に」負荷を加えないでください!
04.開放弁カバーをしっかり締めましょう!
05.KIRITSUBOを傾けて使用しない!
06.原料の投入量を守りましょう!
07.圧力解放は、基本的に、ゆっくりと!
08.高価な飲料を試す前に、水で練習しましょう!
09.器具や容器を直射日光にさらさないで!
10.器具や容器に傷をつけないで!
11.飲料・クエン酸・重曹・水以外の原料使用は厳禁!
12.ドライアイスの使用は厳禁!
13.熱湯を注がないこと!
14.冷凍庫に保管は厳禁!
15.火気厳禁!
16.二酸化炭素の直接吸引禁止!
17.キリツボ内部に重曹等液が侵入したら、洗浄!
18.密閉容器を常温で放置しないこと!
19.開放弁の機能を停止させる行為は厳禁!
20.塩素系洗剤を用いた洗浄は厳禁!
21.たわし、クレンザー、研磨剤を用いた研磨洗浄は厳禁!
(器具とはキリツボ本体のことをいいます。容器とはペットボトルのことをいいます。)
加圧状態下で部品がキリツボ本体から外れ、勢いよく飛ぶ恐れがあります。その結果、怪我もしくは家具等の破損につながる恐れがあります。
炭酸製造器キリツボは複数の部品から構成されております。出荷時、構成部品はお互いにネジでしっかり固定されているため、器具の使用中に部品が外れ、高速で飛び出すことはありません。しかし、分解された場合は、これを保証することはできません。
絶対に器具の分解はしないようにお願いいたします。
02.「炭酸用(耐圧用)」ペットボトルを使用すること
炭酸の製造中、ペットボトルが破裂する恐れがあります。
ペットボトルには様々な種類がありますが、炭酸製造に用いるものは「炭酸用(耐圧用)」です。炭酸製造器の商品に含まれているペットボトルと同じ形状のものをお使いください。耐圧用ペットボトルは、耐圧強度に優れており、出荷直後の耐圧強度は約16気圧(1.6MPa)あります。炭酸製造器キリツボの使用範囲は6.5気圧までなので、耐圧用のものをお使いください。他の形状(例えば四角柱形のもの)のペットボトルは使用しないでください。
(後述しますが、耐圧用であっても、傷や凹みのあるペットボトルは使用しないでください。)
炭酸製作中に、器具が破損し、怪我、家具破損、および周囲汚損につながる恐れがあります。
ここでいう負荷とは、圧迫、曲げ、強打等で器具に損傷を与えることです。特に、炭酸製造器キリツボは横に長い形状(開放弁 - ボールバルブ - 開放弁の軸が長い)をしているため、構造上、「曲げの力」に弱いのです。 高強度のプラスチックを採用しているので、通常使用でかかる力は、問題ありません。しかし、故意に変形するまで力を加える行為は絶対にやめてください。
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この写真は加工されています。実際に曲げたわけではありません。
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開放弁の異常作動、水の噴射が起こり、周囲を汚す恐れがあります。
開放弁カバーを締めていない状態は、下の写真のように、開放弁がむき出しになっている状態を言います。
上↑写真の状態で、使用するのは厳禁です。必ず下の写真のように開放弁カバーを取り付けてください。
開放弁から、勢いよく、水が噴き出す恐れがあります。水しぶきは周囲約1mに広がることがあり、服、テーブルなどの汚損につながる恐れがあります。
開放弁カバーを使用する理由
理由は2つあります。1つは、開放弁の作動速度を制御し噴射量を減らすため。2つ目は、噴射された水を内部に閉じ込めるためです。
噴射量の減少および水の閉じ込め効果により、開放弁作動時の周囲汚損を防ぐことができます。
開放弁の異常作動、飲料側へ重曹他の混入の恐れがあります。
炭酸作製時、キリツボを寝かしたり、逆さにすると、重曹側の水がキリツボ本体内部に到達することが考えられます。その結果、開放弁の異常作動(作動時における「気体放出量の過多」)や、飲料側への重曹水の混入につながる恐れがあります。
「気体放出量の過多」とは、開放弁作動後、弁が開きっぱなしになり内部気体の大損失、および水の噴射につながる現象を指します。(開放弁は、液体が直接接触しているとき、異常に作動してしまう性質があります)。異常作動の結果、2L近くのCO2が一気に失われることがあります(この時圧力計は0.55MPa→0.35MPa)。
開放弁の異常作動、飲料側へ重曹他の混入の恐れがあります。
「クエン酸、重曹はスプーン1.5さじ(45cc)」「水175cc」「飲料500ml」が製造時に投入できる最大量です。これらより多い原料の投入は基本的に、避けてください。
なぜなら、投入量を増やしすぎることによって、クエン酸・重曹・水の反応時、生じる泡の量が過多になり、泡がキリツボ本体の内部まで到達する恐れがあるためです。泡(液体)のキリツボ到達は、結果的に開放弁の異常作動、混入による苦味を生じます。
07.圧力解放は、基本的に、ゆっくりと!
水もしくは飲料噴出により、周囲の汚損につながる恐れがあります。
炭酸製造過程の液体シェイク後において、これにより生じた「泡」については、注意しなければなりません。なぜなら、圧力開放時に泡は「拡大成長」するからです。また、水よりも表面張力の小さい液体の場合、泡が破裂消滅するのに、多くの時間を要します。拡大成長した泡は、すぐに器具外部に達し、周囲を汚すことでしょう。
炭酸製造時、圧力開放は合計2回です。1回目は、クエン酸・重曹・水側のペットボトルの内圧を下げる時。2回目は、炭酸化された飲料の入ったペットボトルの内圧を下げる時です。
1回目においては、泡が拡大成長すると、泡の存在する場所はボトル内のみならず、キリツボ本体、ボールバルブ外に達し、吹き出ることが考えられます。圧力開放時、ボールバルブをすぐに全開にしてはいけません。半開程度に留め、泡の破裂に時間をかけてください(数秒)。泡はペットボトル内に留めるようにしてください。
2回目において、飲料が「水」の場合、泡はすぐに消滅するので、注意することはありません。しかし、他の飲料の場合は、注意が必要です。例えば、牛乳などは泡が発生しやすく、泡の破裂消滅に要する時間もとても長いため、ボールバルブの開閉をゆっくり行わなければなりません。そうしないと、キリツボ外に飲料が噴出し、周囲を汚す恐れがあります。
飲料側へ重曹他の混入で飲料が台無しになる恐れがあります。
キリツボの操作に慣れていないと、使用方法を誤り、失敗する恐れがあります。水道水で何度も練習して、キリツボの操作に慣れたあとにワイン等の高価な飲料にチャレンジしてください。
プラスチックの劣化による耐圧力の減少、そして、使用中器具・容器の破損、周囲汚損につながる恐れがあります。
一般的に、プラスチックは紫外線に弱いため、直射日光に曝されると劣化してしまいます。器具や容器の保管は必ず直射日光の当たらない場所にしてください。
また、劣化した器具・容器を使用すると、炭酸製造時の器具・容器の破損につながり、怪我や周囲汚損につながります。
耐圧力の減少、器具・容器の破損および周囲汚損につながります。
器具・容器に、切り傷、凹み等の損傷を与える行為は厳禁です。
特にペットボトルは、わずかな切り傷でも大きな強度低下につながります。
カッターなどの鋭利な刃による切り傷、凹みによる変色が確認された場合、直ちに使用をやめて破棄して、新しいものに替えてください。
傷や凹みの箇所は、耐圧強度が低下しております。
ゆえに、傷や凹みがある状態で、ペットボトルを加圧すると、その箇所周辺に数センチの割れ目が生じ、大きな音とともに内部の水・飲料・空気が噴出します。その結果、生じたクラックによって怪我をしたり、噴出した水・飲料によって周囲の汚損が生じる恐れがあります。
11.飲料、クエン酸、重曹、水以外の原料使用は厳禁!
器具・容器の耐圧力の減少につなり、器具・容器の破損につながる恐れがあります。
炭酸製造機キリツボは、基本的に飲料の炭酸化を目的に設計されたものです。化学に用いるような強酸や強塩基(強アルカリ性)に耐えられるような設計にはなっておりません。
(強酸とは例えば、硫酸、硝酸、塩酸のことをいいます。強塩基とは、例えば、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、アンモニアのことをいいます。クエン酸は弱酸、重曹は弱塩基なので問題ありません)
よって、クエン酸、重曹、水、飲料の使用は可、それ以外は厳禁とします。
不明な薬品を使用し、そしてそれが強酸や強塩基であった場合、深刻な問題を生じることになります。プラスチックはその薬品に侵食され、強度の大幅低下、破裂事故を招くことになります。
器具・容器の耐圧強度低下、破損、周囲汚損の恐れがあります。
ドライアイスの温度は-79℃です。それに対してキリツボの使用温度範囲は、0℃~50℃です。
器具・容器がドライアイスに触れると、器具・容器は劣化し、その結果、破損や内部液の噴出、周囲汚損や怪我を引き起こす恐れがあります。
器具・容器の強度低下を引き起こし、破損、周囲汚損の恐れがあります。
キリツボの使用温度範囲は、0℃~50℃です。
50℃以上の熱湯に接触させないようにしてください。
破損や内部液の噴出、周囲汚損や怪我につながる恐れがあります。
器具・容器の強度低下、破損につながる恐れがあります。
0℃以下の環境に器具・容器を置くことは基本的に器具・容器の耐圧強度低下につながるものとご理解ください。特に、「器具・容器が濡れている状態」で冷凍環境に置くと、器具・容器の損傷、耐圧強度の著しい低下を招く恐れがあります。これは、器具・容器内部の水の凍結により、拡大成長した氷が、器具を圧迫し損壊するからです。
キリツボは燃えて、火事につながる恐れがあります。
キリツボの主な構成材質はポリアセタールというプラスチックです。ポリアセタールは難燃物質ではないため、火に近づけると燃えてしまいます。火の元からは遠ざけてください。
二酸化炭素中毒で、重大事故に至る恐れがあります。
キリツボにおいて、CO2の排出口になる場所は、キャップおよびボールバルブ周辺です。顔を近づけてCO2を直接吸引しないようにしてください。
二酸化炭素中毒で死亡事故につながる恐れがあります。
17.キリツボ内部に重曹クエン酸の液が侵入したら、洗浄!
そうしないと、飲料の味が損なわれる可能性があります。
キリツボに接続される左右のボトルは、キリツボ本体を経由して連結しています。ルールを守った扱いの上では、左右ボトル内の液はお互いを行き来することはないのですが、キリツボ本体に液が到達した場合は、混入問題が生じる恐れがあります。
飲料がクエン酸・重曹がわに混入するのは問題になりませんが、クエン酸・重曹側の液が飲料に混入すると、飲料の味を損なう結果になります。
クエン酸・重曹側の液がキリツボ内に到達したと気づいたら、早めに、キリツボ内を洗浄(キリツボ内を水で満たし、その水を捨てる)するようにしましょう。
炭酸製造器で製造した炭酸飲料をペットボトルに保存するときは、キャップを閉じたあとすぐに冷蔵庫に入れるようにしてください。なぜなら、二酸化炭素の溶解度は、水温によって大きく異なるからです。例えば、0℃の炭酸水をペットボトルに密閉させたあと、数十℃の環境に放置した場合、二酸化炭素の溶解度は大きく下がます。その結果、二酸化炭素が炭酸飲料から放出され、ペットボトルの内圧を上げることになります。最終的に、ペットボトルが破裂する恐れがあります。
器具・容器の破裂、大事故につながる恐れがあります。
開放弁の機能を停止させる行為は2つあります。
1つは、「開放弁本体」の可動箇所を接着剤または融着によって固定してしまうこと。
2つめは、「開放弁カバー」を装着する際、シールテープおよびシール剤でネジ間隙間を塞ぎ、完全密閉してしまうこと。
これらの行為により、0.55MPa(ゲージ圧)に達しても、開放弁は機能しません。そして、内圧は上昇をし続け、その結果、容器の破裂といった大事故を引き起こす可能性があります。
20.塩素系洗剤を用いた洗浄は厳禁!
塩素ガスの吸引による中毒、および死亡事故につながる恐れがあります。
塩素系洗剤(例えばキッチンハイター等)は、酸(塩酸、クエン酸)と化学反応を起こし、塩素ガスを発生します。そして、この塩素ガスは人体に有毒なものです。絶対に、酸性のものに近づけてはなりません。
炭酸製造器キリツボの炭酸製造では、クエン酸を使用します。器具を水で洗浄しても、洗浄しきれずに器具に付着している可能性はあります。
よって、安全性を確実にするため、塩素系洗剤を使用するのは避けてください。
「カビが生えてしまってどうしても、」という場合は、アルコール洗浄を試してください。
21.たわし、クレンザー、研磨剤を用いた研磨洗浄は厳禁!
器具、容器の強度低下を引き起こし、結果として、炭酸製造時に破損、周囲汚損につながる恐れがあります。
一般的に、「硬い物」と「柔らかい物」を擦り合わせると「柔らかい物」が削り取られます。
炭酸製造器キリツボの構成部品のほとんどが、プラスチック製です。そして、たわし等は一般的にプラスチックよりも硬いため、キリツボをたわしで擦るとキリツボの表面が削り取られてしまいます。
結果的に、器具や容器の強度低下を起こすため、器具使用時の破損、周囲汚損につながる恐れがあります。
(*記載情報に間違いがある場合は、コメントを下さい。)
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